メッシュマッチング特許 Meshmatching メッシュマッチング特許 画像検査と言えば、専門的なスキルが必要なので敷居が高いし、その割に手離れが悪くちょっと状態が変わっただけですぐに再調整が必要になる。そのようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか? 私達は長年の製造現場での経験を活かし、マウスで検査必要個所を指定するだけで数値入力や複雑なパラメータが不要の「メッシュマッチング」を独自開発しました。 (第6233824号日本国特許取得済) 今までは実装部品一つ一つを登録して設定をするので、登録・設定作業に大変な時間がかかっていました。しかし当社の最新バージョンでは、良品と未実装基板の組み合わせで検査の必要な場所に必要なパラメータを、全自動で設定する「AIーMesh」機能を搭載。更に短時間+高精度の設定を可能にしました。Mサイズ片面3000点搭載の基板なら設定開始から1時間以内に検査開始ができるようになります。 高密度実装基板でのメッシュマッチングの優位性 片面だけで数千点の微細なチップが実装された基板の品質検査には、通常はリフロー後に高価格の3D検査装置(AOI)が採用され、熟練した検査担当者が非常に多くの時間を掛けて設定・デバッグを行います。高精度ですが小ロットの製造には向いておらず、ロバスト性にも問題を残しています。 しかしウイングビジョンが開発した「メッシュマッチング」テクノロジーを使えば、超高解像度カメラで良品を撮影学習し、わずか数十分で初期の検査設定が完了。 すぐに生産を開始でき、デバッグ作業も容易です。この特性を生かし、リフロー前に設置して実装機の不調をフィードバックする目的でお使いになられることも提案させていただきます。 画像をクリックすると拡大されます。 左は撮影された画像そのまま、右はメッシュマッチングの設定画面です。画像は無数の細かなメッシュで分割されていて、検査したい部分だけをマウスで矩形指示すれば初期設定は完了です。 部品が搭載されていない部分は通常検査する必要はありません。検査の方法はシンプルで、あらかじめ撮影しておいた良品基板の画像と検査画像との同一の場所にあるメッシュ同士をマッチング比較します。マッチング率が設定した、しきい値未満であればそのメッシュはNGと判定され、赤色表示されます。(下図参照) ウイングビジョンのメッシュマッチングは一般的な部品毎の矩形を比較するテンプレートマッチと比較して、検査位置の設定が簡単なだけではなく、検出精度においても大きな利点があります。部品の大きさに関わらず一定の面積の領域比較を行うことにより、面積が大きな部品エリアの中に存在する小さな欠陥も、小さな面積の部品と同精度で検出できるのです。 マッチングの内部処理についても、メッシュ内画像のコントラストや偏差などの特徴に応じて数種類のアルゴリズムを使い分けるなど、他の画像処理ライブラリーにはない独自性の高い検査手法となっています。